第173回 名古屋にも古い町並み 2

 名古屋にも古い町並みが残っています。1軒でも古い建物があると時間を忘れる私にとっては・・・・

 この場所は名古屋駅から徒歩15分あまり、古い町屋の屋根の先には高層ビルが見え隠れしています。
 モルタルとかサイディングの明るい外壁になれている私にとって、濃い黒に近い木板の外壁はもうあまり見慣れないものの、木でも古くなってそれなりの味が出ていることに何か安心感があります。
 時間が経つと味が出る、雰囲気が良くなる等々外装材にとってある意味理想型、そんなところにホッとする起源があるのかも知れません。

 もちろん、防火から見れば極めて弱い外壁ですが、過去の大火で道幅を4間としたその名が残る「四間道」だから木の外壁でも今でも街並みが残っていた事になるのです。

 幕末に江戸を訪れたヨーロッパやアメリカから来た人が江戸の街並みが美しいと書き残しています。江戸の大名屋敷と比べれば町人の町ですから、その規模や雰囲気は異なっていると思いますが、この街並みもなかなか風情があって歩いていてどこかホッとします。

 そんな、街並みの中でこの角の家の2階に何だか小さな祠が見えます。と言うより屋根の上にある小さな建物と言った感じです。

 その立て看板を見ると、「屋根神様」と書かれていて名古屋独特のもので疫病とか火事とかからこの家を守るために取り付けられたものとされています。

 そうか、そうなのかと思って正面に廻ってよく見ると小さいもののとても個人の住まいの屋根にあるには立派な祠なのです。

 この街並みも所々老朽化で壊されていて毎年毎年その街並みは消えていく様です。古い街並みに違和感を持つ新しい家と言った感じですが、古い家がここでも解体されようとしています。

 あーあ残念と思いつつ、壊されていく住まいをよく見ると明らかに筋交いが見えます。何時建てられたかが定かでないのですが、この古い民家では筋交いがあったことは単純にすごいなと思った次第です。