第182回 ハイチ地震に思う

ハイチ地震被害の写真を見ると

 ハイチ地震はハイチ時間の2010年1月12日16時53分(日本時間=13日6時53分)に発生しました。報道ではマグニチュード7、震源の深さ約10km、断層の長さ約30km、断層のすべり量最大約5.5mとなっています。
 地震から約1ヶ月、現地の建物の被災状況画像が公開されています。
 それを見ると、ツルツルの鉄筋使用且つ4階建ての柱が縦4本とか日本の同規模の建物に使われる鉄筋と比較しても数分の一どころか数十分の一位の感じがします。

 鉄筋がそうであれば、セメントやコンクリートの品質も疑いがあると思われるのです。
 一方、鉄筋の店舗が完全倒壊している裏の木造の住居はほぼ原形を留めている。その他の写真でも木造が比較的倒壊を免れているように見られました。

 と言うことは地震動の波が鉄筋コンクリートに厳しく、木造の固有周期より短いとかで共振しなかったとかも考えられます。

 今回の地震は北アメリカプレートとカリブプレートの衝突型境界近くで、震源が浅いと報告されていますので、活断層(西北西−東南東方向に張力軸をもつ横ずれ断層型)による典型的な直下型地震(内陸地殻内地震)と思われます。

 つまり、阪神大震災のように震動時間は15秒くらいで短かったもののかなり激しい波動だったと思われます。

 ハイチの推定死亡者は15万人、その背景には建物の耐震性に問題があることが主原因だと思われます。時代はすでに21世紀、しかし、21世紀になっても2004年スマトラで23万人、05年パキスタン8万6千人、08年四川大地震8万8千人と甚大な被害を伴う地震が発生しており、スマトラを除いて建物の倒壊による死者と推定できるのです。

 日本でも被害が多い地震は起きていますが、少なくても耐震性能について法律で定められたのが大正13年、今から85年以上前なのです。
 これはすごいことです。また、日本では2006年の耐震改修促進法改正により、2016までに全ての建物の90%以上を新耐震基準以上耐震性能に改修する目標があります。

 首都圏一つ取っても1923年関東大震災以降大きな地震は来ていません。この沈黙は・・・・