千本格子

(H17.3.16)

高度成長期のころ、京都の町並みは、色がなくてどれも同じデザインでつまらないと思っていた私は、まだ子供でした。

誰ですか!? “牢屋のまち”だなんていってるのは!

京都を代表する町屋住宅の一つです。
“歳月を経るほどに美しくなる”
第二次世界大戦で、幸いにも戦火を逃れた京都ならではの風景です。

このお宅が一軒あるだけで、周りが全てビルになっても、京都の町衆の気骨が感じられるほど存在感と説得力がありました。

このお宅も定番の千本格子の町屋です。
リフォームなされた様子ですが、外観は原型の良さをそのままになさっていながら、さりげなくサッシと現代風の塗壁を使って素敵ですね。

ひょっとして、中は現代風の内装、設備だったりして?
エアコンの室外機を平気で表に持ってきていないのがかっこいいです。

これは古くからの代表的な会社のたたずまいです。
これまた“千本格子”が基調になっています。

この話はこの会社とは無関係ですが、バブル経済のころ、銀行が融資するからといって、多くの会社がビルに建て替えました。
そして、バブル経済が崩壊し、本業の不振だけでなく、この借金が重荷になって倒産し、あとにマンションが建っているケースが多いようです。

そんな話を聞くと、「ここの社長は偉い!」なんて思ってしまいます。

何かと思ったら内科の医院です!
驚きです!
「さすが京都!」と思った瞬間でした。

このお宅は、最近出来た新築のようです。
新しさの中に、まちの雰囲気を壊さないために、さりげなく千本格子のデザインを取り入れています。
建築家と住む人の町に対する思いやりが感じられますね。

さすが京都というべきか、マンションの外観にも千本格子のデザインを取り入れています。
恐れ入りました!

マンションは、ただでさえ、その容積で街の雰囲気や周辺住民の日照に影響与えるマンションですから、少なくとも外観には気を使ってもらいたいものです。