第10回 屏風祭り

(H17.7.14)

7月1日から始まった祇園祭も、今晩からいよいよクライマックスの宵山(よいやま)が始まりました。
この宵山のことを、地元の人は「屏風まつり」と呼びます。

何故「屏風まつり」かというと、昔から宵山の夜に、玄関先を開放して、その家のお宝の屏風を飾って、山鉾とともにお披露目してきました。
そこでこの名が呼ばれるようになりました。

京都の町家は、「うなぎの寝床」といわれますが、まさに奥行きが長い、立派なお宅ですね。
ここは確か、紋屋さんです。

ここは、屏風とお琴のおもてなしです。

この呉服商は、屏風と甲冑のおもてなしです。
この甲冑は、加藤清正の物だそうです。

昔は、このようなお宝を見せていただけるお宅が、辻ごとに並んでいました。
ところが今は、ビルやマンション、駐車場に変わり、このようなお宅を探すのに苦労しました。
現在、屏風を見せていただけるお宅は、およそ17家ほどに減ってしまっているそうです。

これは、山の周囲を覆う織物です。
この山は、保昌山といいます。
鉾や、山の周囲に飾られる織物は、まさにシルクロードから来たお宝です。
当時のこの界隈の呉服商は、日本の服飾界のプロデューサーでもありました。

これは、平山郁夫画伯の最新作、京都の町並みを描いたシリーズ作品「洛中洛外」の中の一枚です。
私の一番好きな絵画の一つです。

というのは、昔、子供の頃、母の実家で見た祇園祭は、まさに、こんな町並みのなかで行われていました。

平山画伯は、昔の京都の町並みをわざわざ再現されたのです。
勿論、部分的には残っていますので、想像できたのでしょう。

この宵山は、16日まで毎晩行われ、17日は、いよいよグランドフィナーレの巡航です。