第18回 お受験とまちづくり(前編)

(H17.10.03)

京都の有名私立大学、立命館と同志社が、競って付属小学校を開校しました。

合格発表で喜ぶ父母の様子を取材人が待ち構えています。
少子化で、私立学校の生き残り戦争が実質始まろうとしている昨今、有名大学がわざわざ付属小学校を開校しだした本当のもくろみは何なのでしょう。
教育的理想からなのか、それとも単なる生き残り策なのか!?

お陰で、ゆとり教育の本旨は、もうすっかりタブー化され、受験競争は、ますます低年齢化しそうです。
それとも、受験競争を早めに終わらせてやりたいという親心もあるのでしょうか?

そういえば、祇園祭のお稚児さんの選出決定の記事でも、最近は、鉾町の公立小学校の生徒ではなく、○○大学付属小学校5年生の○○君という風になってきています。

鉾町に子供がいなくなったという現象は、ずいぶん前から知っていましたが、それと私立小学校の子供が増えたこととは、また別の問題です。

なんとなく、京都の教育事情も変わってきたんだなと感じていました。

2期目を執行中の京都の市長さんは、教育現場出身です。したがって、教育改革が売りで、公立学校の改革は、全国でも、注目されているはずです。

それなのに、私立の付属小学校の人気は、東京で感じていたレベル以上かもしれません。

おせっかいかもしれませんが、このことが、社会全体の中でどんな意味を持つかは別として、まちづくりの視点から見れば、決して、放って置ける問題でもないといえばないのです。

というのは、せめて小学校ぐらいは、地元のコミュニティー内の学校に行かないと、子供も親も、地元地域への参加意識がどうしても希薄になりがちだからです。
ゆとり教育の趣旨の中には、そういった地域交流の活性というテーマもあったはずなのに。

今こそまちぐるみの防災活動や教育、介護などが必要なはずなのに、それより子供を勝ち組に入れてやるということの方が、もっと重要なのでしょうか?


ちなみに、この付属小学校の年間の授業料等は、150万円、給食はホテルのレストランが入るそうです。

私など、それを聞いただけで、行かせたくなくなりますが。

                 
             次号へつづく