第60回「京都の屋根を考える」
(H19.10.29)
「京都の屋根は、日本瓦でなければ」と、ずっと思っていましたが、最近そうでないかもしれないと思い始めました。
ここは、京都府庁舎の屋上です。
今までは、一般市民は入れなかったスペースですが、最近屋上緑化の実験と広報を兼ね、市民の為の屋上公園を開設しました。
したがって、今まで用事の無い一般人は、正門の警備員に厳しくチェックされていましたが、これが出来たお陰で、堂々と府庁内に立ち入ることが出来るようになりました。
一角には菜園もあり、ご近所の主婦が、野菜を栽培しています。
今年は、スイカも採れたそうです。
特別広いスペースではありませんが、府庁という堅苦しいイメージにもかかわらず、昼寝専用ベンチもあり、何ともいえない気持ちのよい空間でした。
地球温暖化対策として期待されている屋上緑化研究ですが、実は、意外にも京都は、この分野の研究企業が多く、府をあげて応援しています。
そこで、この府庁舎で率先して実験開始ということですが、京都のベンチャー企業を中心に、何と24%の企業が、何らかの形で屋上緑化を採用し始めています。これは、すばらしいことです。
もっとも、学校やマンションに関しては、皆無に近く、これらの建物での採用が、期待されます。
私は最近の京都の夏を考えれば、ビルは勿論ですが、一般住宅の屋根も、シダ系の植物で緑化すべきだと考えています。
Google Earthで、世界の街を散歩してみると、素敵な町と呼ばれる町の共通点は、空から見る緑の多さです。
それに比べて、京都の空から見る景色は、一部の観光地を除き、決して美しいものではありません。
京都の屋根のイメージは、いぶし銀の瓦屋根だと決め付けていましたが、それはお寺など緑豊かな空間に瓦屋根があれば素敵ですが、瓦屋根だけで、緑の無い空間は、やはり21世紀の京都にふさわしくないのではと考えるようになりました。
まして、最近は、瓦屋根すら少なくなり、空からの景色は、ますます見苦しくなってきています。
通りから見える一階の屋根は、日本瓦でも、2階又は3階の大屋根は、シダ系の緑の屋根であるという景色を想像してみてください。
私は、意外にいけると思うのですが、いかがでしょうか。
